2007.12.14

『プロ』と『セミプロ』

『出演料を払ったからプロでしょ?』果たしてそれは正解なのでしょうか?

我々は仕事柄、日本全国さまざまな土地にお邪魔します。
「ところ変われば・・・」で、今でも昭和な雰囲気の残る、情に厚い素敵な出会いがあったりします。

現場によっては「前年は知合いのタレントさんが出演された」などということもしばしば。でも、時々「残念だな・・・」と思うことも耳にするのです。

さて、そんな純粋なある地方の方から聞かされた一言。
『出演料を払ったからプロでしょ?』つまりは、出演料を支払ったのに素人の宴会芸みたいなものだったとおっしゃるのです。

この辺が「商品を売る」のではなく「時間を提供する」という、私どもの職種の難しいところ。
誰でも、好みがありますし、その「時間を提供する」という作業をするのは人間でありますから、その日のコンディションやお客様の雰囲気などもあるのが現実です。

しかし、主催された方にとってご納得のいかない内容では『プロ』としては失格といわれても仕方ないのです。しかし、『セミプロ』と呼ばれる存在があることをご存知ない方も多いのではないでしょうか。

いわゆる「若手のお笑い芸人さんがアルバイトをしながら芸を磨く」というのとは訳が違い「本職を持っているけれど小遣い稼ぎでモノマネをする」という全く逆の図式。中には「本当にプロを目指して」と言う方もいらっしゃいますが、『セミプロ』という存在が多いということも事実なのです。

タレント業のみを生業とする『プロ』の方が、いただく仕事ひとつひとつにプライドを持って挑む訳ですから、モチベーションが全く違うというものです。しかも、日夜レッスンや構成・演出、さらには衣裳などに労力を費やしているので、その「差」は歴然となってくる訳です。

裏を返せば、その努力がお客様に認められなければ『プロ』として失格・・・。自身の判断だけではなく、お客様が審査員・・・なかなか厳しい世界です。